レイプ、性暴力、性的暴行、セクハラといった言葉は昔から使われてきたが、 「性加害」はつい最近使われ始めた言葉だと思う。 きっかけは、去年8月に週刊新潮が香川照之の件を「性加害」という言葉で報じたことだ。 ホステスの胸を触るとか、下着を剥がすといった行為は、従来なら「セクハラ」という言葉で表現されてきた。 香川照之の件がきっかけで急速に「性加害」という言葉が広まった。 問題なのは、香川照之の件がなければ、ジャニー喜多川の行為は「性的暴行」「性暴力」と呼ばれたはずだった。 ジャニー喜多川の行為を「性加害」と呼ぶと何だか軽い感じがして、とても違和感がある。 「性的暴行」「性暴力」と呼んでほしい。 そもそも、香川照之とジャニー喜多川では悪質性が比較にならないのに、どちらも「性加害」と呼んでいいのだろうか? 「性加害」の示す範囲が広すぎないか?