知事選が告示された10月31日。 斎藤は午前9時半すぎ、神戸市内の広場で「第1声」をあげた。 文書問題を謝罪した上で、強調したのは県政を再び担うことへの強い決意だった。 「これまでの旧態依然とした県政に戻すわけにはいかない。『メディアの報道に負けるな』といった声ももらった。いろいろな政治家が『斎藤元彦に知事をさせるわけにはいかない』と言っているが、私は絶対それに負けるわけにはいかない。『斎藤か、斎藤以外か』。これまで進めてきた改革をまだまだ止めるわけにはいかない」 知事選に至るきっかけになったのは、兵庫県の元幹部が作成した文書だ。斎藤のパワハラの疑いなどを告発する内容で、ことし3月、報道機関などに送られた。 斎藤は「事実無根の内容が多々含まれている」などと批判。その後、元幹部は県の公益通報制度を使って内部通報を行った。 しかし県は元幹部を停職3か月の懲戒処分とした。 県議会は、事実関係を調