4月10日、福島県いわき市で開催された「第1回福島廃炉国際フォーラム」(経済産業省資源エネルギー庁と原子力損害賠償・廃炉等支援機構による主催)で、大手ゼネコンの鹿島と子会社カジマ・リノベイトの作業チームに安倍晋三首相名の感謝状が授与された。 東京電力・福島第一原子力発電所の汚染水問題で最も緊急の解決が必要とされていたのが、「海水配管トレンチ」と呼ばれる地下トンネルに存在していた高濃度滞留水の除去。同トレンチは大量の高濃度汚染水が溜まっているタービン建屋と護岸近くのスクリーンポンプ室を結ぶ地下トンネルで、もともと多くの配管やケーブルが収納されていた場所だ。 原子力規制庁は2013年10月、第一原発2~4号機のトレンチ内にたまっていた汚染水除去などの抜本対策を東電に指示。それから2年余りが過ぎた2015年12月21日、約1万2000トンの汚染水を抜き取ったうえでセメントなどの充填材によりトレン