平成28年熊本地震による家屋の全半壊が8万棟を超え、地震被害が明らかになるにつれ、人智の及ばぬ自然の驚異を思い知らされる。それだけに可能な限り、災害への備えは万全を期しておきたい。日本損害保険協会は、地震保険加入者への保険金支払いについて、迅速な対応をしている。東日本大震災に続き、今回の熊本地震をきっかけに、地震保険未加入者は、今一度検討してほしい。 火災保険には加入しても地震保険は未加入が多い 地震災害が起きるたびに、話題に上る地震保険だが、実際の加入状況は意外と低いというほかない。日本損害保険協会が発表している地震保険の加入率と付帯率を年度ごとにグラフにした。加入率は、年度ごとに住民基本台帳に基づき、地震保険に加入している世帯数を割り出したもの。付帯率は、その年度に加入した火災保険に地震保険が付帯された割合を示している。 【図1】阪神淡路大震災が起きる前年1994年度の加入率はわずか9