■プロカルシトニン(以下PCT)が保険承認となってから久しいですが,だいぶ普及したのか計測する先生がかなり増えました.これまでの観察研究では敗血症の補助診断ツールとしてそこそこのいい成績が出ていますし,PCTガイド下の抗菌薬治療(PCTを連日測定し,その推移で抗菌薬終了の目安とする)も複数のRCTが行われており,抗菌薬投与期間の短縮が示されています.一番最新の大規模RCTであるSAPS trial(Lancet Infect Dis 2016; 16: 819-27)では,抗菌薬投与期間の短縮のみならず28日死亡率まで有意に改善しています.ただし,この研究は,耐性菌事情が大きく異なるオランダの研究であること,プロトコル違反が非常に多いことは考慮しておく必要があります. ■一方,実臨床ではPCTはどのように使用されているでしょうか?私が現場を見ていて思うのは,「なんでもかんでもPCT測りすぎ
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