先週2月29日に文化庁で文化審議会・著作権分科会・法制度小委員会の第7回が開かれ、その報告書である「AIと著作権に関する考え方について」が取りまとめられた。 今後、3月中に上位の著作権分科会で報告がされる予定になっているが、後はほぼ修正が入る事はなく、AIと著作権の問題に関する今年度の検討としてはこれで一区切りという事になるだろう(第7回小委資料の審議の経過等について(案)(pdf)、開催実績及び今後の進め方(予定)(pdf)参照)。 私は第490回で載せた自分の意見で書いた通り、現行の著作権法の明確化のみを行っており、かえって社会的混乱を招き、技術の発展を阻害する恐れの強い、法改正によって新たな規制を行う事や補償金請求権を含め新しい権利を付与する事を提言していない点で私はこの報告書を高く評価しているが、この点で何か本質的な修正が加えられたという事はない。 しかし、補足の説明などが加えられ
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