この授業では、哲学と工作の両方を同時に学びます。プログラミングや電子工作をしてインタラクションできるプロトタイプを作りながらインタラクションと人間存在の問題を現象学の視点から考察していきます。 ものをデザインするとき、従来であれば人間とものとの関係だけを考えれば十分でした。しかしながら、ユビキタスコンピューティングの登場によって、環境と社会と個人とものが複雑にインタラクションするなかでデザインを行うことが必要になってきています。私たちはコンピュータと画面を通してコミュニケーションするのではなく、日常生活で使用するモノや環境と我々が身体を通してコンピュータとコミュニケーションするようになっていきます。