今回取り上げるのは,発売を明日(5月30日)に控えた工画堂スタジオの最新作「暁のアマネカと蒼い巨神」である。駒都えーじ氏のキャラクターデザインと,竹内なおゆき氏のシナリオという組み合わせは「蒼い海のトリスティア」から数えて3作目。最近の売れ筋アニメの作風をよく研究した演出に,いつものとおり竹内氏ならではのちょっとブラックなセリフ回しがスパイスとして加えられた,ある種安定感のある(?)キャラクターゲームとなっている。 「蒼い海のトリスティア」のアニメ作品化が,同社の収益にどの程度貢献したのかは寡聞にして知らないのだが,ストーリー要素をベースに持つオーソドックスなキャラクターゲームが,ますますアニメとの相互交通を密にしていることだけは,確かな傾向に思える。そういえば,今作を元にした『白銀のカル』というライトノベルもすでに上梓されている。三者の市場は,いまのところ歩調を揃えているようだ。 主人公