一部で懸念されていたミレニアム末、世紀末にもさしたる事件は起こらず平穏に迎えた2001年。 スタンリー・キューブリックが人間の作り出したコンピューターによる人間への反乱元年として『2001年宇宙の旅』(1968)で描いたような問題もまだまだ先のこと、などと考えていたある日のこと・・・。 朝から英ウェールズの中心都市カーディフにある国立博物館でケルト文化にどっぷりとつかってウェールズとイングランドの微妙な関係に思いを巡らし、早めにホテルに戻っていた。何気なくつけたテレビには、見覚えのあるニューヨークの風景が大写し。 しかし、あのワールド・トレード・センター・ビルからは煙が上がっている。反射的にハリウッドの新作映画のプロモーションと思ったものの、ちょっとばかり雰囲気が変である。チャンネルを変えてみても、どこも同じ映像ばかりだ。それが現実のものであることに気づくのに時間はかからなかった。 時は2
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