ご存知の通り、人間界には圧倒的に右利きが多く、左利きは人類全体のわずか10%しかいないとされている。では一体、何が人の利き手を決めているのか。そのなぞがついに解明された。 かねてより、人の利き手は遺伝子により決まることはわかっていたが、どの遺伝子が関係しているのか明確にはされていなかった。しかしこのほど、イギリスやオランダの大学がおこなった研究を分析し、利き手を決定している遺伝子ネットワークを特定することに成功。それによると、人が右利きになるか左利きになるかはPCSK6によって決まることが判明したという。この遺伝子は、“心臓や胃は左”、“肝臓は右”など臓器の左右を決定するもので、PCSK6のネットワークが左右の脳の違いをつくりあげ、利き手にも影響していると考えられるそうだ。 ただし、同研究を率いたオックスフォード大学のWilliam Brandler氏によれば、PCSK6は確かに利き手を決