(29日、日本シリーズ第6戦 日本ハム10―4広島) 頑固な性格が災いした。広島の緒方監督は勝負どころで動かなかった。「負けたのは私の責任。力足らずで申し訳ない」 八回、ジャクソンが2死走者なしから崩れた。3連打を浴びて満塁に。中田には4球連続ボールで押し出し。最後の1球は146キロ。150キロ超の直球で押す剛腕の球は走らなかった。6試合連続の登板で、疲労の色が見られた。「仕事ができず悲しい。調子がいいとは言えなかった」 ベンチはジャクソンを続投させた。崖っぷちでも、勝利の方程式に固執した。続く投手のバースにも速球を打たれ、レアードに満塁弾を浴びた。この回計6失点。32年ぶりの日本一は消えた。指揮官は「(中田)翔の四球のところはひとつポイントになったかな。判断ミスです」と反省した。 シーズン終盤は今村、ジャクソ…