プロ野球のゆゆしき事態に、ついに球界のご意見番・広岡達朗氏の堪忍袋の緒が切れた。新著『巨人への遺言』(幻冬舎)を緊急出版し、プロ野球が生き残る道を探り、ぬるま湯体質の球団に改革の断行を迫る。84歳の重鎮の言葉は繰り言ではない。このままではファンからも「三下り半」を突きつけられても仕方がない。球界の見識はどこへ消えたのか? 転落の根は西武時代に「第4の男」まで登場した巨人を舞台にした野球賭博、球界の元スーパースター・清原和博被告の覚醒剤の所持と使用、ロッテの外国人、ナバーロの実弾1発の所持…。耳を疑うような球界スキャンダルが続く中、広岡はそれでも「性善説」に立って物申す。 「野球人に本来、悪いやつはいないと思っている。ただし、野球バカが過ぎる分、社会常識に欠ける者が多い。監督やコーチが一般常識をしっかり教えればいいが、それができていない。清原がこうなったのも西武、巨人時代の指導と教育に問題が