1 ねらいと背景 下植木ねぎの生産者も高齢化に伴い、ネギアザミウマなどの微少な害虫の発見が難しく、初期防除が遅れてしまう事例が多くなっています。そこで本年、同研究会ではネギの条間にオオムギをまくことで、土着天敵の増殖や定着を利用し、ネギアザミウマなどの害虫軽減を図り、薬剤散布回数を減らす目的で取り組みを始めました。 2 取り組み内容 3月に開催された講習会の際に、IPM技術について説明したところ、試験的に取り組むことになり、オオムギの種子を研究会費で購入し、各生産者がネギの定植直後にオオムギをまきました。8月9日(火)、第1回ほ場検討会を開催し、ここまでの下植木ねぎの生育やIPM技術の状況をお互いに確認しました。生産者からは害虫発生防止だけでなく、「除草の手間が省けた」「降雨による表土の流亡が抑えられた」等の声も聞かれ、取り組み1年目の成果としては良好でした。 3 今後の方向 下植木ねぎの