中小企業ってのは、資本力がない。トレンドに相乗りしていたのでは、せっかく投資しても、市場開拓の協力費に終わっしまうものだ。市場が飽和し、利益などろくに出ないうちに淘汰(とうた)されてゆく。だから、新しい事を思いついても、それが世に出回るころには、大資本が金と規模にモノを言わせて追いつかれちゃってるなんてことになる。それを回避するためには、「賞味期限切れ」までが長いアイデアを考えないとならないわけです。 禁断のメニュー ドンブリものの飲食店をやってみたいと思って、青山外苑通り沿いに店を出した事がある。 この店で出した「ゆめし」という食事。ちょっとかわったものです。子供のころに、おでんなどの残り汁を御飯にかけて食べるとゆで卵の黄身が入っていたりして、うまいので好きだったのです。が、そういうことをすると母親が「行儀が悪い」と叱るわけ。昔の言葉で「ねこまんま」っていうんですかね? 松阪という城下町