出土した将棋盤の断片(上と下)と、二つの駒。盤の中央は復元部分=22日、松江市、大野正智撮影出土した将棋盤の断片(上端と下端部分)。中央は断片を参考に復元した=22日午後3時5分、松江市殿町、大野正智撮影将棋盤の上端部分の赤外線写真=島根県提供 室町時代の有力武士の館跡とされる島根県出雲市の高浜遺跡で、将棋盤の一部と駒二つが出土し、同県埋蔵文化財調査センターが22日、発表した。放射性炭素年代測定法などから、盤は15世紀半ば〜16世紀初めに使われていたとみられ、発見された将棋盤としては国内最古とされる。 見つかったのは将棋盤の両端で、幅約38センチ、厚さ約1センチの杉材。赤外線撮影で4.2センチ四方のマス目が確認された。ごみ捨て場跡から漆器椀(わん)や建具などと一緒に出土し、刃物傷が多数あったため、まな板や建材として再利用された可能性があるという。 同センターによると、将棋は11世紀前