なげなわぐも観察日記
シャッターの目立つ商店街は、歩行者より自転車で突っ切る人のほうが多い。倉敷の古い街並みへと続く通りの一角には芝居小屋がオープンし、にぎわい復活が期待されたが、昨年11月に閉館した(倉敷一番街で) 師走に訪れたJR山陽線・倉敷駅前(岡山)は、昼も夜もガランとして寒々しかった。 駅南口を出てすぐ左手のビルには、「専門店街は営業しています」と、わざわざ大きな垂れ幕が下がる。2005年5月に、中核店舗だった百貨店の三越が撤退して空いたままで、ビル前を通り過ぎる人影もまばらだ。夕食を、と下りてみた別のビルの地下飲食街は、平日の夜7時というのに閉店店舗を含めて半数以上が営業しておらず、通路を一人で歩き回るのが怖いほど。早々に退散と相成った。 「何をやっても水の泡」 「三越だけじゃない。食品スーパーも最近、1軒閉まった。2年前に映画館から改装オープンし、面白いゾーンになりつつあった大衆演劇の芝居小屋も、
大型の商業施設が都市の中心ではない「周辺地域」に出店するのを制限する動きが広がっています。中心市街地の衰退に歯止めをかける狙いがあるようです。大型店の郊外出店規制について勉強しましょう。
日産自動車村山工場跡地に建設中の商業施設。工場跡などに出店してきた大型店は戦略見直しを迫られそうだ(東京・武蔵村山市) 既に新聞やテレビで報じているが、政府・与党が都市地域内の土地利用を規制する都市計画法を改正し、延べ床面積1万平方メートルを超える商業施設などを郊外に建設することを認めない方針を決めた。来年の通常国会で改正都市計画法案を提出し、2007年にも施行を目指すという。この法案が問題なのだ。 機能不全だった流通行政 ここ十数年で郊外の主要幹線道路沿いに大型のショッピングセンターが雨後のたけのこのように開業し、繁盛しているのとは対照的に、駅前商店街が廃れ、営業を断念してシャッター通りになるケースが相次いでいる。このため政府・与党は中心市街地の地盤沈下を防ぎ、活性化するために、まず、大型店の郊外出店をストップさせ、代わりに中心市街地への出店を誘導しようとしている。 果たして、大型
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