今日紹介したいのは、去年30周年記念イベントのガンダムビッグエキスポ終わったまもなく、『リング・オブ・ガンダム』に関するインタビューです。 このインタビューを読むにあたって、特に注目してほしいのは、このインタビューを読む限り、富野監督は『リング・オブ・ガンダム』という作品にしか興味がなかったに見えるのですが、それはあくまで去年8月くらいの時点のことで、新刊『リーンの翼』で全体主義が語りたい話一部を消化した今、富野監督は新作企画も備えているということです。 とにかく、インタビューを紹介した後、誤解回避という意図を含めて、少しだけ自分の意見を述べさせていただきます。 ロボットなんて、好きじゃない! ――富野監督は「機動戦士ガンダム」という、日本のアニメを転換させたと言っていい作品を作り出したわけですが。 「僕はアニメをやろう、ロボットものを作ろうなんて毫(ごう)も思ったはない。テレビマンガなん