現役引退発表の翌日、宮本恒靖に話を聞いた。日本のサッカー史にその名を刻む“クレバーな名キャプテン”が、過去と今、そして未来のビジョン、さらには日本代表への思いをよどみない言葉で語ってくれた。 写真=樋口涼 「自分の中では最後までやりきれたと思います」 現役引退を発表し、率直な今の心境はどのようなものですか? 宮本「すっきりしている感じですね。いろいろと自分の中で迷いながら決めたことですけど、それをみなさんに発表したことで次に進めるかなと感じています」 引退を決断するに至った経緯は? また、最終的にその判断を後押ししたものは何だったのでしょう? 宮本「最後のほうはなかなか試合に出る機会も少なくなり、自分の契約している最後の年で、ピッチの中でできることもなくなってきたかなと感じていました。同時に、これから先は違った形、違う分野でサッカーに貢献できることが多くなると思いましたし、漠然と