廃刊となった茨城県の地方紙が、都内のコンサルティング会社の手で2014年2月1日に復活する。 茨城県南部を中心に刊行されてきた「常陽新聞」は、創刊65年の老舗地方紙の1つだった。しかし2013年8月、経営が行き詰まり廃刊に。そこへ名乗りを上げたのが、ユナイテッドベンチャーズ(東京・港区)代表取締役社長の楜澤悟氏だ。「常陽新聞」の名前を引き継ぐ新会社を設立し、現在刊行に向けて準備を進めている。 「地域情報はネットでもあまり出ていない」 「責任、をひしひしと感じているところです」――創刊を間近に控えた心境を尋ねたところ、軽快だった楜澤氏の口調はにわかにトーンが変わった。 楜澤氏は2007年の独立以来、主にベンチャー企業の支援などを手掛けてきた。そこからいわば、「畑違い」の新聞業界への挑戦だ。自ら新会社(つくば市)の社長に就任し、最近では週4~5日は現地で勤務している。 「地元の読者や企業の方と