Case File : ゼンリン | “海の向こう”で生み出される日本地図 - CIO Online住宅地図最大手のゼンリンは、住宅地図データベースの編集・入力業務を8年前から中国へアウトソースしている。その目的とするところは、オフショア・アウトソーシングを検討する他の企業と同じく、コストの削減と生産性の向上にある。近年、中国は、地理的近接性や漢字圏といった背景もあって、日本企業にとって魅力的なアウトソース先となりつつある。本稿では、早い時期から中国へのアウトソースを開始したゼンリンの取り組みを通して、オフショア・アウトソース戦略を練るうえでのポイントを探りたい。 CIO Magazine編集部 text by CIO Magazine コア業務を中国へ 全国住宅地図帳の発行元として知られる国内最大手の地図制作／販売業者、ゼンリンが本社を構える北九州市――ここは、江戸時代中期に初めて実測による日本地図を完成させた伊能忠敬が、九州測量の起点とした土地でもある。そんな偉大な先人の遺志を継ぐか
