数学の「座標平面」の授業で、先生がこんなことを言いました。 「x軸は大通、y軸は創成川、原点はテレビ塔の辺りだと思えばいい」 札幌っ子にとって、これほどわかりやすい例えが他にあるでしょうか。 札幌の中心市街地は、直線道路が等間隔で直角にクロスする、いわゆる「碁盤の目」のような都市計画で知られています。南北の軸は大通で、南39条から北51条まで約14km。東西の軸は創成川で、東30丁目から西29丁目まで約8kmという、巨大な「座標平面」です。 しかし、地図をよく見ると、南3〜6条を境に、北(都心部)と南(山鼻地区)で区画が微妙にずれているのがわかりますか?わかりやすく色分けしてみました。 赤く塗った道路は都心部、青く塗った道路は山鼻地区。 正確な東西南北の方位に対して、都心部は反時計回りに約9度、山鼻地区は同じく約5度傾いています。どちらも、「南○条西○丁目」という「座標平面」の住所が、とく