アイヌ民族らによる政治団体を結成するための準備会(萱野志朗代表)が20日、札幌市で開かれ、団体名を「アイヌ民族党」にすると決めた。来年1月21日に江別市で結党大会を開き、平成25年の参院選で候補を擁立する方針。 基本政策として(1)アイヌの福祉充実(2)多文化・多民族共生社会の実現(3)自然との共生-を掲げた。具体的にはアイヌ民族庁や教育機関の設置、脱原発を訴える。 アイヌ民族の元参院議員、故萱野茂氏の次男で、準備会代表の志朗氏は「国策によって自然から切り離され、アイヌのいろいろな権利が奪われてきた」と、権利回復を目指す考えを強調した。