バス停 « 前のページ次のページ » 「放水路」バス停と荒川散歩、そして荷風の『放水路』 July 27, 2012 Tweet 都心で「放水路」といえば、荒川放水路が代表例かと思いますが、荒川が隅田川(旧荒川)の水害対策として人工的に造られた放水路であることを、今は知る人が少なくなったように思います。 「荒川放水路」もしくは「放水路」という呼称自体が、都心では既に死語かもしれませんが、バス停の世界では、赤羽付近の荒川沿いに、その名もズバリ「放水路」というバス停が存在します。今回は、この「放水路」バス停をご紹介しながら、荒川沿いの散策を楽しんでみたいと思います。 まずは、荒川の基礎知識を。明治43年、首都圏を襲った未曾有の長雨は、荒川(現隅田川)の大氾濫を引き起こし、東京都心は下町を中心に甚大な水害被害に見舞われました。その対策として大正2年に着手されたのが、荒川放水路の開削です。およそ1