宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測研究センター(EORC)は、世界の雨量分布図の準リアルタイム配信を開始した。これは、熱帯降雨観測衛星「TRMM」に搭載のTM1センサーや、米国の地球観測衛星「Aqua」に搭載のAMSR-Eセンサー、米国の軍事気象衛星「DMSP」に搭載のSSM/Iセンサーなどの観測データを使って作成する高分解能の分布図だ。観測後約4時間が経過したデータをもとに作成して1時間ごとに更新する。 「世界の雨分布速報」のトップページにアクセスすると、最新の世界の雨量分布図が表示される。地図をクリックすると、別ウィンドウが立ち上がって拡大図が表示されるが、国ごとの降雨状況をチェックできるような細かい縮尺は用意されていない。あくまでも、どの地域で降雨があるのかを大まかに知るためのものだと考えた方がいいだろう。地図のすぐ下に降雨強度の色分けが表示されており、降雨強度の強い地域が色