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死と色に関するeeennnoooのブックマーク (1)

  • 第1回 この男、肉親につき。 | 連載 | ジェーン・スー「生きるとか死ぬとか父親とか」 | Book Bang -ブックバン-

    題字・絵 きくちまる子 我が家では、元日は墓参りと決まっている。「我が家」と言っても七十七歳の父と四十二歳の娘ふたりだけの限界集落ならぬ限界家族で、元日の墓参りが決まり事になったのは、母親が十八年前に鬼籍に入ってからのことだ。 待ち合わせにはいつも私が遅れてしまう。遅刻癖は父親譲りのはずだが、年寄りは暇なのか、最近は待ち合わせ時間の十分以上前からそこにいることが多い。 今年の元日も、父は私より早く文京区にある護国寺に到着していた。カジュアルな中折れ帽にユニクロのグレーのライトダウンを着て、石屋さんの大時計の下に腰掛けていた。一日中テレビを見ながらソファに寝そべっているからだろう、腹筋と背筋が退化して、ズルリと椅子に腰掛けている姿を見ると気が滅入る。普段は派手な色を好んで着ているのに、今日に限って全身墓石のような色合いだ。墓場の石屋に墓石のような男がいると思ったら、それが父だった。 「あけま

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