作家志水辰夫氏(72)のベストセラー小説「行きずりの街」(阪本順治監督)が映画化されることが15日、分かった。来年俳優デビュー25年目を迎える仲村トオル(44)が主演する。製作はデビュー作「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズを手掛けたプロダクション。恩返しを誓いながら、葛藤(かっとう)に苦しむ主人公に挑む。小西真奈美(30)がヒロインを演じる。東映配給で来秋公開。 小説「行きずりの街」(新潮文庫)は90年に発表され、91年の「このミステリーがすごい!」第1位に選出された恋愛ミステリーの傑作。売り上げ66万部を記録した。ハードボイルドタッチの展開にラブストーリーが絶妙のバランスで融合したドラマ性に強くひかれた東映とセントラル・アーツが映画化に乗り出した。 主演に指名された仲村は、大学在学中にオーディションで主演に抜てきされた85年映画「ビー・バップ・ハイスクール」でデビュー。同映画の製作プ