「勝者がいれば敗者がいる」というのは勝負ごとにおける鉄則ですが、それは恋愛においても同じであり、主人公のハートを射止めたヒロインの裏側には大抵の場合、志半ばでその道を諦めたもう一人(もしくは数人)の少女の姿があります。 けれど彼女達にもプライドはある。「あーこれは駄目かも分からんね」 と思える状況下でも、やはり彼女達は立ち向かうのです。だからこそその姿は尊く、あんなにも受け手の心を揺さぶってはその存在を際立たせる。その健気さと、愛しさと、強さといったらないでしょう? case1:ましろ色シンフォニー/乾紗凪 素直になれない性格と、けれどそれでも主人公に少しずつ惹かれていくその様を観ていればどうしたって、その背中を押さずにはいられなくなると言いますか。本音と建前の使い分けが下手な分、そこから滲み出る好きの気持ちが余りにも切なく。観ているこちらがイラついてしまうほどの意地の張り方も、今になって