2008年6月の無差別殺傷事件以降、休止している東京・秋葉原の歩行者天国について、地元の千代田区は3月末にも都公安委員会に再開を申し入れる意向であることが13日、わかった。早ければゴールデンウイーク前の再開をめざす。 秋葉原では1月末に事件現場から数百メートル北西にある神田末広町会が防犯カメラを設置。現場となった中央通り沿いの約600メートル間にも、3月末までに秋葉原電気街振興会がカメラを設置する予定だ。 地元町会や区、警察、電気街・商店街の関係者らによるまちづくりの検討会はこれらの安全対策を踏まえ、「(歩行者天国再開の前提となる)安全・安心の環境は整った」として、再開に向けた議論を始めるという。一部に慎重な意見もあるが、3月末の検討会で結論がまとまり次第、区が都公安委員会に申し入れる見通しだ。 千代田区の石川雅己区長は「事件以来、まちの安全・安心に向けて議論を重ね、環境を整えてきた