「あなた業者なんだから,黙って仕事をすればいいんだ」――。SIベンダーとの協業が当たり前となったシステム構築,その現場で投げつけられた“心無い一言”はプロジェクトの存亡さえ脅かす。日経システム構築4月号の特集「ユーザーとベンダーの壁を崩せ」の取材を通じ,コミュニケーションの大切さ,危うさを改めて感じた。 特集記事では,ユーザーとSIベンダーが互いの力を引き出すための「新たな役割」を探った。しかし,役割を再定義する前提として,両者のコミュニケーションを立て直すことが急務だと分かった。いくら短納期といっても,プロジェクトは数カ月から数年にわたる。「あ・うんの呼吸」までいかずとも,良好なコミュニケーションが無ければプロジェクトの推進力は鈍る。 積水化学工業における販売管理システムの再構築を手掛けた小笹淳二氏(セキスイ・システム・センター ビジネスシステム事業部 事業推進部 マネージャ)は,「ユー
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