東証1部上場の教材出版会社、学習研究社(学研)が、筆頭株主のファンドから社長の解任要求を突きつけられている。理由は「株主として現経営陣を信任できない」というもの。このファンドは、シンガポールに本拠地を置き、「村上ファンド」元社員が立ち上げたという経緯があるだけに「モノ言う株主」が復活したとの見方も出そうだ。 「企業価値が大幅に棄損」として退陣要求 「解任要求」を突きつけているのは、シンガポールに本拠地を置く「エフィッシモ・キャピタル・マネジメント」。同ファンドは、「村上ファンド」(すでに解散)の運営会社、「MACアセットマネジメント」でファンドマネージャーを務めていた高坂卓志氏らが2006年6月に設立。高坂氏が07年8月にロイター通信に対して語ったところによると、「2億ドル規模の資金を日本の中小型株で運用している」のだという。 同社は07年7月に、学研株の持ち株比率を13.41%として筆頭