溶ける?溶けない? 東京都葛飾区立綾南小学校・高鷹美恵子さん2008年2月11日 印刷 ソーシャルブックマーク 「溶けているかな?」茶色い粉と水を試験管に入れ振ってみせる高鷹先生=東京都葛飾区で、郭允撮影 「さてこれは、溶けているといえるでしょうか」 高鷹先生が、試験管に茶色の粉と水を入れてよく振り、高く掲げて見せた。 「先生、その茶色い粉は何?」 「なんだと思う?」 「ココアっ」 「コーヒーっ」 先生はニッコリ笑った。 「いいこと言ったねえ。ココアやコーヒーって溶けているものだと思う?」 先生は、科学の基礎を教えることで、日常の現象を科学的に考えさせる研究を続けている。この日は、5年生の「もののとけ方」の授業。「溶ける」とはどういうことなのか理解するのが目標だ。 「はい、茶色の粉は溶けたといえるのかどうか、自分の考えをノートに書いて。理由もね」 「つぶつぶが下にたまっていないので、溶けた