“トキナーAT-X”といえば、カメラメーカー純正レンズをも凌ぐ高性能レンズとして一世を風靡した高性能レンズシリーズだが、最近のトキナーはまったく元気がない。レンズラインナップはどんどん淘汰されていくし、残ったAT-Xシリーズも“大きく”、“重く”、“最短撮影距離が長く寄れない”と三重苦。同じレンズメーカーのシグマ、タムロンがデジタル時代にマッチしたレンズを次々に発売して高評価を得ているだけに、なおさらトキナーの勢いのなさを残念に思っていた。 しかし、トキナー復活の兆しが見えてきた。かねてから国内外の展示会で参考出品されていた「AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4」が発売されたのだが、このズームがモノ凄いのだ。ニコンAF用が先行して発売されているのでニコンD70と富士写真フイルム FinePix S3 Pro(量産試作機)で試写してみたのだが、その描写性能の高さに正直鳥肌が立