滋賀県長浜市の「北ビワコホテルグラツィエ」に勤務していた同市の40代の男性が「月約250時間の残業や同僚の暴行で発症したうつ病などを理由に退職を通知された」として、従業員としての地位確認や未払い残業代約630万円の支払いを求め、近く仮処分などを大津地裁に申し立てることが19日、分かった。 男性や代理人弁護士によると、男性は2000年からコックとして勤務し、調理や配膳業務を担当。職場は慢性的に人員不足で、11年初めに同僚の1人が辞めると、1日の勤務が20~23時間になる日もあり、繁忙期の年末年始は入浴や仮眠のため1~2時間だけ帰宅する日が続いたという。 残業時間が月約250時間に上ることもあったが、支給された残業代は100時間分に満たなかったとしている。男性はタイムカードの導入を求めたが、拒否された。 14年12月には職場で同僚に殴られ、頭や目を負傷。入院し、うつ病や心的外傷後ストレス障害(