今週のコラムニスト:アズビー・ブラウン 「風変わりで面白そうだけど......」 私の学生時代もその後もずっと、日本の神社仏閣の建築技法や日本庭園に興味があると話すたび、特にアメリカ人からはそんなつれない返事が返ってきた。それほど遠くない昔のことだ。 当時のアメリカの流儀は「より速く、大きく、新しく」。日本ならではの美的感覚や考え方にピンとくる人は少なかった。今では想像もつかない話だ。 私は25年以上前から日本で暮らしている。工芸や文化に引かれて来日し、この国の人々や可能性に魅せられるまま住み続けてきた。私の日本生活は「過去」と「未来」という二足のわらじを履いているようなもの。宮大工や江戸時代の生活を研究する一方で、金沢工業大学未来デザイン研究所の所長を務めている。 もともと日本の都市の成り立ちを研究したかったわけではないが、頭に浮かぶ「いつ」「なぜ」という疑問を無視できなかった。有楽町の
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