目を閉じるとまぶたの裏側に、不思議な模様が見えます。光の洪水のようだったり、万華鏡の模様のようだったり。何なのでしょうか。 (大阪府高槻市、大鳥ひとみ) 日本眼科医会常任理事の宮浦徹医師に聞きました。ものが見えるというのは、目に入った光が網膜上に像を結び、そのデータが電気的な信号となって視神経を通り脳の後方にある視中枢に到達し、画像として認識されることです。質問の現象は、はっきりした理由が解明されていません。ただ、あてはまる現象はいくつかあり、次のように推測できます。 まず、直前に見ていたものの感覚が残る残像の可能性があります。次にまぶたを閉じていても光は感じるので、まぶた越しの光を見ていることも考えられます。 三つ目に、目は物理的な刺激も光として感じるので、目を閉じたときにまぶたが眼球を軽く押さえ、網膜に圧力がかかり、光と感じていることも考えられます。 四つ目には、視中枢を流れる血管が