この記事は、『UNIX Magazine』2004年11月号(2004年10月18日発売)に掲載された同名記事の初稿(著者から編集部に提出したもの)を元に、Web掲載用に一部を修正したものです。10年以上前に執筆したものなので、現在のUNIXを取り巻く環境とは色々と異なることがありますが、プログラミングに対する心構えとしては現在でも通用するものと思い、再掲してみることにしました。 ・・・・・・・・・・ プログラム開発の現場では、動作速度をもう少し速くしないとまずい、という状況に遭遇することがある。プログラムの全体的な動作が緩慢で利用者から不満が出たということもあるだろうし、一部の処理が実時間的な制約に間に合わないということもあるだろう。特に、組み込みシステムでは、限られた資源で最大の効率を発揮することが求められるため、動作速度に関する制約や要求も厳しくなり、プログラムの高速化は日常的な課題