川崎重工業は30日、利用されていない非食用の稲わらから低コストでバイオエタノールを製造する技術を確立したと発表しました。使われなくなった田んぼが、油田になるかもしれません。 これまでに食用のサトウキビなどを使う技術が普及していますが、食糧不足が問題になる中、非食用の植物を使う技術への期待は高まっています。今後、南米や東南アジアで売り込みを図り、サトウキビの絞りかすを原料にする技術の開発なども進めます。 農林水産省の公募事業「ソフトセルロース利活用プロジェクト」で、2008年度から5年間、実証試験を行っていきました。秋田県潟上市に日産200リットルの能力を持つプラントを建設。従来のように硫酸や酵素を使わず、熱水で稲わらの糖化処理を行う独自技術「熱水式バイオエタノール製造技術」により、1リットルあたり40円でバイオエタノールが製造できるようになりました。 捨てられるはずの稲わらからエタノールが