ホップ (勿布、学名 : Humulus lupulus) はアサ科のつる性多年草。雌雄異株。和名はセイヨウカラハナソウ (西洋唐花草)。 ~(中略)~ ツルの高さは7から12メートルになる。また多年生植物であるため、一度植えられるとその根株は10~30年引き抜かれずに使用される。雌株には 「毬花」 と呼ばれる松かさに似た花のようなもの (本当の花ではない) をつけ、この毬花がビールの苦みなどの原料になる。 ~(中略)~ ホップの毬花には、ルプリンと呼ばれる黄色の粒子が存在し、ビールに香りを付与する物質や苦味を付与する物質はこの中に含まれる。ルプリンに含まれるフムロン (α酸) は、ビール醸造の煮沸工程において、イソフムロン (イソα酸) へと変換される。このイソα酸こそがビールの苦味成分である。 西アジア原産とされるホップは、古代から薬草として使用され、現在はビールの原材料として欠かせな