経団連の榊原会長は、ことしの日本経済について、企業業績の改善を背景に回復傾向が続くという見方を示すとともに、春闘に向けて、収益が拡大した企業に対していわゆる「ベースアップ」も選択肢として賃上げを呼びかける考えを強調しました。 経団連の榊原会長は報道各社のインタビューに応じ、ことしの日本経済の展望について、「原油価格が低い水準で推移していることがプラスに働くほか、企業業績が堅調で、雇用情勢もしっかりしているので、2015年は経済が立ち直ってくる年だと思う」と述べ、回復傾向をたどるという見通しを示しました。 また、ことしの春闘について、榊原会長は「ベースアップを全面否定するような時代が長く続いたが、ベースアップも一つの選択肢だ。対応できる企業は前向きに検討してほしい」と述べ、収益が拡大した企業に対して従業員全体の基本給などを引き上げるベースアップも選択肢として賃上げを呼びかける考えを強調しまし