1990年代半ばから驚異の経済成長を遂げ、首都ダブリンも今では高層ビルが目立つ街となっているが、「ケルト」という言葉から思い描くイメージは、やはりかつての牧歌的な風景と「ゆるい」時間の流れであろう。 それは、時を同じくして「ブーム」となった「癒やし」のケルト音楽から受ける影響もあるのかもしれない。 2006年のトリノ冬期オリンピック、フィギュアスケートで日本中を沸かせた荒川静香選手の金メダル獲得。 競技後のエキシビションの際使われた「you raise me up」もそんなケルト音楽で人気の女性5人組ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)による「癒やし」の曲だった。 その後日本でもヒットしたが、米国音楽業界誌ビルボードの「ワールドミュージックチャート」では、何と81週間1位を記録するという驚異的なロングセラーとなったデビューアルバムに収められた曲だった。 米国で根強い人気のケル