ベック君記憶を失う−覚醒編 目を覚ますと、そこは病院の集合部屋だった。 正面のベッドは空、左隣はすやすやと寝息を立てており、左前にはヘッドホンを付けた若者がつまらなさそうにファッション誌を読んでいた。 若者:うわっ!目を覚ました。 ベック君:はじめまして。あの、ここはどこですか? 若者はベック君の呼びかけを無視して、廊下にいる看護師さんを呼び止めた。 若者:ちょっ!やばい!おっさんが目を覚ましたよ! ベック君:(おっさんて。。ヤバイって何だよ。) その時ベック君は自分のひげがひどく伸びていることに気がついた。 どうやら長い間眠っていたらしい。 看護師さんが慌てて駆け寄ってきた 看護師:気分はどうですか?しゃべれますか? ベック君:はい、大丈夫です。何だかよく寝たという感じで気分は爽快です。 看護師:お名前は・・わかりますか? ベック君:えぇ・・・っと・・・あれ ベック君は自分の名前が思い出