ふ〜む、だんだん分かってきたぞ。 「そして、最も重要なのは、遺伝的アルゴリズムの最大の特徴の1つである“突然変異”です」 と……突然変異? 「例えて言うなら、シミュレーション中に『たまには逆のことをやってみよう!』ということが起こるのです。N700系の開発の場合だと、例えば2カ所のうちの前方の増加割合を上げ、後方の増加割合を下げていくにつれ微気圧波が抑えられていったときに、なぜか突然、『逆に前の増加割合を下げて後ろを上げてみよう!』というのも試してみてくれる……そんな感じでしょうか」(成瀬さん) 最先端の科学理論のくせに、そんな「ついでに逆もやってみよう!」だなんていうチャランポランなことでいいのでしょうか? 「いまのN700系を100点だとすると、突然変異のない解析方法で開発していたら、95点くらいにしかならなかったかもしれないですね……」 そ……そうなんですか!? チャランポランだなん