2011年3月11日の東北・北関東における大震に際して 【福島第1原発危機の社会科学的な側面】 (なぜ、原子炉が旧い技術のままだったのか?)今、東京駅構内の第14ホームから第19ホームにかけて1964年開業当時の新幹線0系車両が6本並んでいる風景を想像してほしい。こうした風景こそが、福島第1原発の風景といってもよい。もちろん、実際の東京駅構内は、第5代目の700系車両(1999年運転開始)か、第6代目のN700系車両(2007年運転開始)が普通に目にする車両である。0系車両は、1999年にすでに引退した。 福島第1原発の各原子炉の運転開始時期は以下の通りである。 1号炉 71年3月 出力 46.0万kw 2号炉 74年7月 出力 78.4万kw 3号炉 76年3月 出力 78.4万kw 4号炉 78年10月 出力 78.4万kw 5号炉 78年4月 出力 78.4万kw 6号炉 7