コロ語を話す人たち=クリス・レニエ氏撮影、米ナショナルジオグラフィック協会提供 【ワシントン=勝田敏彦】チベットに近いインド北東部で、これまで知られていなかった新しい言語が見つかった。コロ語と呼ばれる言語で話者は約800人。世界各地で言語が失われつつあるなか、「新発見」は珍しい。米ナショナルジオグラフィック協会が発表した。 同協会のチームがインドのアルナーチャル・プラデーシュ州の農村地帯で、研究が進んでいないアカ語とミジ語と呼ばれる現地の言葉を聴いたり、録音したりしていたところ、異なる特徴を持つ言語の存在に気づいた。 この言語は「コロ」という小村で話されている。現地でアカ語を話す人は、この言語をアカ語の方言と考えているが、チームが音や語彙(ごい)の特徴を調べたところ、「山」をアカ語で「ピュ」というのに対し、この言葉は「ンゴ」というなど語彙が異なるほか、音も「英語と日本語ほど違う」(チ