このブログ内では何回かいっていますが、私、宗教が好きなんですよね。自分自身は何か特定の宗教を信仰しているわけではないんですが、宗教に関する本を読んだりそれに付随する美術のことを考えたりするのが好きです。西洋美術フリークなのでいちばん気になるのはキリスト教ですが、仏教もイスラム教もユダヤ教もバラモン教もカルト宗教も何でも好きです。 そんな私が今回手にとってみたのは、謎の多い“密教”の本です。日本で密教といったら真言宗とか天台宗ですが、インドとかチベットとか中国とかのそれと何がちがうのか(あるいは同じなのかとか)よくわからなくて、前々から気になっていたんですよね。 密教 (ちくま学芸文庫) 作者: 正木晃出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る というわけで、今回は密教の話をします。 密教と性 まずは、“密教”の定義を確認してみ