厚生労働省が政府、与党内で調整している医療保険制度改革案が26日、分かった。紹介状なしで大病院を受診した外来患者に2016年度から、一定額の負担を求める。軽症の患者は身近なかかりつけ医に相談するよう促し、本来の高度な治療に注力できるよう大病院への患者集中を防いで医療機関の役割分担を進めるのが狙い。初診の場合は追加で5千円を上乗せする案が浮上している。 初診でも救急車で運ばれた場合は定額負担を求めない方針。再診の患者でも紹介状がなければ定額負担を求める考え。15年1月にまとめる改革案に盛り込み、通常国会で関連法改正を目指す。