福島第一原子力発電所の爆発の影響で、海外の航空会社が少なくとも4便について着陸先を成田空港から別の空港に変更していたことが分かった。 関東地方への寄港中止を検討中の船会社もあり、国土交通省では「原発周辺以外では放射線量はごくわずか。正しい情報を知ってほしい」として、東京港などの放射線量の測定値を1日2回、同省のホームページに英語で掲載し始めた。 国交省によると、東京など関東地方で微量の放射線量が観測されて以降、複数の外国船会社から、「船員が不安がっているが大丈夫か」などの相談が寄せられている。航空便でも、18日には、ドイツ・ルフトハンザ航空やイタリア・アリタリア航空の計4便が、着陸先を成田空港着から関西空港や中部国際空港に変更したという。 大畠国土交通相は18日の閣議後の記者会見で、「政府全体で正確な情報の発信に務めたい」と述べた。