米アップルがスマートフォン(多機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」に使われている特許権を侵害されたなどとして、日本サムスンなどに1億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(東海林保裁判長)は31日、サムスン側の特許権侵害を認めず、アップルの請求を棄却した。 2社で世界のスマートフォンのシェア約5割を占めるアップルと韓国サムスン電子は世界各地で特許権を巡る訴訟を争っているが、日本では初の司法判断。サムスン側を全面敗訴とした米カリフォルニア州連邦地裁の判断(24日)とは異なる結論となったことで、両社の競争は一層激化しそうだ。 訴状などによると、争われたのは、パソコンにスマートフォンなどを接続して、音楽や映像などのデータを両者で同一化し、共有する技術に関する特許。アップルは、サムスン電子の「GALAXY(ギャラクシー)」シリーズを日本国内で輸入