撚糸について 撚糸とは原糸に撚りをかけることで、撚りをかけることによって糸強力が増加したり、独特の風合をだしたり、糸に集束性を与え、後工程時に製織工程における製織性の向上を図ることができます。 糸の撚りには右撚(S撚)と左撚(Z撚)があり、撚りの方向は織物の表面の光沢、摩擦係数などに関係しています。 右撚(S撚) 左撚(Z撚) 繊維製品は、糸の製造から、様々な工程を経て消費者が手にする製品となります。繊維産業には川上、川中、川下といわれる製造工程の分類があり、糸の製造を川上部門、糸の加工(撚糸業、仮より業、整経業、サイジング業)、生地の製造、染色、縫製を川中部門、製品流通(アパレル、小売)を川下部門といいます。 撚糸業は川中部門の最初に位置する中間工程で、川上部門で製造された原糸(生糸)を受け取り、糸を引きそろえて撚りをかけて、次の工程である生地(織物や編物)の製造へわたします。 撚糸