紅魔館のメイド長十六夜咲夜は、地下室に幽閉されている主人の妹フランドール・スカーレットに食事を運んでいた 本来この役目は他のメイドが行うはずなのだが、最近は皆が怖がってやりたくないと拒否したため、やむをえず咲夜がやっている 「失礼します・・・・」 そう言って地下室の扉を開ける 「咲夜?」 地下室はいつも通りフランドールがいた 「お食事をお持ちしました、ここに置いておきますね」 「ここってどこ?わからないんだけど?」 咲夜は怪訝な顔をした。食事のトレイはフランドールの目の前に置いてある フランドールはそれに気付かず、周りをキョロキョロ見回す 「妹様の目の前ですが?」 「そうなの?よく『こんな暗いのに』ここまで持って来られたね」 咲夜は不思議に思った (暗い?地下室はいつも通りの明るさのはずだけれど・・・・・) 最初この子は自分をからかっているのかと思った だがフランドールはいたって真面目な顔